【食糞】をする理由ってなんだろう?

食糞は子犬の時期によく見られますが

成犬でも食べてしまう子はいます。

食糞に関するエビデンスはまだ少ないですが

今わたしが持ち合わせている情報をみなさまに共有できればと思います。

子犬時にみられる食糞

子犬から犬を迎えた飼い主さんであれば一度は経験があるのではないでしょうか。

子犬の頃の食糞の考えられる原因は主に二つ。

①飼い主さんが食糞を初めて見つけた時に大きなリアクションをとって学習した行動。

②栄養が足りていないことによるもの。または食事内容が原因など

食糞行動の動物行動学的視点

食糞は、わたしたち人間が思うほど異常な行動ではないです。

うさぎに関して言えば食糞をしないと栄養を補えません。

人間からすれば、「汚い」そう思ってしまうのも無理ありません。

しかし動物行動学的な観点でみれば、野生のイヌ科の群が休息をする場で

糞がずっと放置されては菌が繁殖し群の存続が危うくなる。

それを回避するため、排泄したら早いうちに食べて巣を清潔に保つ。(母犬が子犬の糞を食べることはこれにあたります)

こういったことは普通にあること。

また、自然界では糞の匂いというものは他の動物も引き寄せます。

そのため自分たちのありかを示してしまう恐れのあるものは排除してしまう。といった理由もあります。

環境が与える影響

根本にはそういった背景があるとはいえ、

家庭犬ではまた違った視点で原因が見えてきます。

環境が与える食糞への影響とは、

“トイレトレーニングで失敗したら叱っていないか”

“食事に偏りや、栄養不足はないか”

“食糞をしたその瞬間の飼い主のリアクションはどうか”

“普段のストレス状態”

こちらが自然界と違うのは、周りにがいるということ。

つまり、食糞を続ける理由が飼い主にもある場合も一部考えられるのです。

それが、「与える食事」「食糞行動直前直後の反応」「普段のストレス」となるわけです。

■排泄場所の設置問題

犬は本来は、自分たちの縄張りの中では排泄を行いません。

つまり、ケージの中にトイレシートが設置されることは、犬にとっては不自然であるといえる。

不快だと感じることのほうが普通なのです。

そういったストレスから、糞をその場からなくすために食べるということも多くあります。

■食糞をした際の飼い主のリアクション

食糞した瞬間を目撃した!そんな時は、

写真のように、リアクションはぐっと堪えて

くれぐれも!叱ったりしないようにしましょう!

これはなぜかというと、

子犬が「暇だなぁ」と退屈していて飼い主の気を引きたい状態だったとしましょう

たまたま犬がうんちをした→食糞した→その瞬間を目撃した飼い主は大きなリアクションを起こして駆け寄った

つまり、

“糞を食べるという行動に対して、飼い主が大きな声で寄ってきた”

という学習が成立し、繰り返せば繰り返すほど、どんどん強化されていきます。

一呼吸して、冷静に対処するのが結果的に一番良かったりします。

■食事が及ぼす影響(動物性タンパク源などの栄養が不足)

食糞の直接的原因について少なくとも関わりのありそうなテーマです。

動物性タンパク質の不足。

安いドライフードには美味しく感じやすくするうまみ調味料のようなものが含まれていることもあります。

安いフードほど消化吸収の悪い原材料になっていることも多い。

栄養が不足しているうえに、美味しく感じやすくする成分がそのままうんちとして出てきたらどうでしょう?

食糞という行動に発展してもおかしくないような気もいたします。

対策として

◆行動面(飼い主さんの)

✔︎うんちをしそうな直前に大きなリアクションをしないこと。

✔︎対処に間に合わなかった場合も常に落ち着いて行動すること。

✔︎おやつなどのご褒美を用意しておく(とびきり美味しいやつ)。うんちをし終えた瞬間に掛け声!→来たらおやつなどの呼び戻しを徹底し、うんちが終わったらこちらへ飛んでくるようになるまで繰り返す。

※上記の方法を実行するには、はじめに“仕込み”が必要になります。

その仕込みは、前提として、オイデ!などの掛け声を覚えてもらうトレーニングが必要です。

◆食事面

✔︎粉末パパイヤ、パイナップルを与えてみる。

パパイヤやパイナップルは

※注意点として

缶詰パイナップルは与えない。(加糖であるため)

アレルギーがないことを確認。(一気に多い量を与えない)

✔︎動物性たんぱく質を摂取し、栄養をしっかり取る。

✔︎メインの食事に気になる点がないか原材料などを確認する

おわり

今回はお客様からお声のある「食糞」についてのお話でした。

食糞の理由は様々だということがお分りいただけたのではないでしょうか。

実は私たち飼い主がその行動を助長していたり、食事が原因だったり、

まずはなんでも試してみないと分からないこともあります。

日頃から犬のことを冷静に観察し

これからもみなさんと一緒に、犬について学んでいきたい。

 

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