なぜ犬は吠えるのか?

「なぜ犬は吠えるのか」

ひとえに吠える、といっても様々な意味合いでの吠えがありますよね。

パッと思い浮かべると吠えるという行為はネガティブなものとしてイメージするかと思います。

今回は犬が吠えることの起源や、どういった状況で吠えているのか

など、動物行動学的視点でみていこうと思います。

犬が吠えるということの歴史

犬の起源は諸説ありますが、オオカミやジャッカルやコヨーテなどイヌ科に属する動物があげられます。

今でこそ、「吠える」という行為は、飼い犬に関する苦情の中で最も多いものではないでしょうか。

しかし、その犬の先祖たちが残した、この「吠える」という行為こそが、

人間と犬を結びつけた、協働関係をもつようになった理由の一つなのです。

それは、遠い昔、ヒトという種の原始人たちが外敵の心配を恐れ、夜も安心して寝られないとき

人間のゴミを漁りにきた犬たちが、深夜は休むことなく気を張っているので

危険な動物や見知らぬ人間が近づいたとき吠えることによって

人々はやがて安心して眠りにつくことができるようになったのです。

吠えに関するオオカミと犬の違い

DNA遺伝子が99%近く同じで、限りなく犬に近いとされるオオカミは

ほとんど吠えないということをご存じでしょうか。

厳密にいうと犬のように“わんわん!”と連続して吠えないのです。

一度ワン!と短く吠える程度か、たいていは幼いころか、争いになったときに短く吠える程度だそうです。

動物というものは、進化の過程によって必要な能力であれば選択され、不必要であれば淘汰されるようにできています。

おそらくオオカミが犬と違うのは人間に飼い慣らされることにあまり向いていないというのも理由の1つでしょう。

反対に犬は、吠えることによって人間とコミュニケーションをとってきたのだということが伺えますよね。

犬は元々吠える生き物である

もちろん犬種によって吠えやすい犬種が存在したり、反対に吠えにくい犬種も存在する。

しかし先述したように、そういった「吠える」といったことが必要だった歴史があるのです。

研究によっては、遺伝的要因も大きいようですね。

ただ、元々持っている「吠え」の頻度を下げるか、逆に上げてしまうかは

飼い主さんの振る舞いにもかかっているといえるでしょう。

犬はすべてにおいて学習を通じて行動をしているということを次章でご紹介します。

オペラント条件付け

1900年初頭、心理学者であるエドワード・ソーンダイクの試行錯誤学習をもとに

心理学者、そして応用行動分析学という学問を作り上げたバラス・フレデリック・スキナーによって提唱された。

このオペラント条件付けの理論を犬で考えた場合、

犬自身が行動したことに対してどういう結果がもたらされたのか。ということであり

「良いこと」が起こったのか、「嫌なこと」が起こったのか、行動に対して得られた結果によって

犬の行動は繰り返されるかどうかが決まるという理論であります。

実際の例で考えてみよう

よくある典型例では、郵便の配達がくると、吠えたりしますよね。

これは番犬としての警告の意味合いもあるかもしれんません。

「見知らぬ奴が来たぞ、吠えてやろう」といった感じでしょうか。

当たり前ですが、郵便局員さんは犬に吠えられずともポストに郵便物を届け終えれば立ち去ります。

しかし、犬の頭ではどういうことが起こっているかというと

よし、吠えたらいなくなったな。」と、まるで一仕事終えたかのような気になっているのです。

人間よりも、犬という動物のほうがシンプルで、無駄なエネルギーの消費はしません。

犬になんらかの利益が発生することがわかっているからこそ行動にでるのです。犬の行動にはすべて意味があるということですね。

世界の犬、吠えの記録保持者!

世界には色んな犬がいるものです。例えば七時間休みなく吠え続けた犬がいたり…笑

犬の研究に関してこれまで多くの素晴らしい論文を発表しているバー・ハーバーの研究によれば

よく吠えるか、また何回吠えるのかには犬種間で差があるようですが

吠えの最高記録をもっているのはコッカースパニエルで、

10分間に907回、1分間に90回以上もワンワンと吠えたといいます。驚異的ですよね(^-^;

ビーグルなども吠えやすいとの結果が出たようですが、吠える回数では圧倒的にコッカーだったようです。

犬は犬なのである

犬は、吠えるし、マーキングだってします。探索欲求、本能を満たす行為として必要なのです。

もちろんある程度社会に対する配慮は考える必要はあるかもしれません。

でも、少しは、犬の目線にも立ってあげたいものです。

そうでなければ日本の動物福祉、倫理観というものはいつまでたっても後進国のままです。

地球は、人間だけのものではないはずですよね。

動物の中でも、人と暮らすことにここまで従順に、類まれな才能をもったのはだけです。

せめて、正しく犬という生き物を理解し、こちらが求めるばかりではなく、

ちゃんと満たしてあげる、尊重してあげる必要もあるのかな、とも思うのです。

甘やかす」と「尊重」は全く違うもの。

動物を尊重し、お互いが支え合いながら、生きていく。そんな世の中になったらいいなと思っている今日この頃でした。(^^♪

 

DOGGY BRO…

 

 

 

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